あたりまえの、魔法 2

エッセイ。批評。こちらのコーナーはどちらかというと批判や愚痴などを中心に。(笑)  あたりまえの、魔法1→http://junmusic.hatenablog.com/

人がだんごになってる会社は終わってる

 フリーランスで仕事をしてる人の間では絶対ない不可思議なことが、ある種の「会社」という組織の中ではおこるらしい。

 今までの経験で、人が「だんご」になってる会社やお店とは仕事してもだいたいろくなことがない。
 つまり、ひとりひとりが独立して、外部の人とちゃんとリスペクトをもって話ができるかどうか、ということだ。

 たとえば、部長A、部下B、部下C の3人ぐらいと僕がミーティングがしたとする。
 ありがちなのが、なにかを言った部下のどちらかに対して

部長Aが
「おいおい、だめだよ、そんなこと言ったら。こちらの方はそういうんじゃないんだから。」
 と僕の目の前で、部下の人の話し方を訂正する。おまえそれなんのパフォーマンスだ?
 もしくは、
部長Aが
「いやいや、そこは僕が説明します。」
と部下の話を、途中でさえぎる。
そこは僕が説明してもよいですか?と部下に聞かないのか?

3人の方それぞれと僕は会いに来てるのだが、そういう風な空気を作らせまい、とする力が働く組織がある、ということだ。
 自分たちの組織を謙遜して、僕のことをたてようとしてくれてる感じだったりすることもあるが、だいたいそういう組織はだめな場合が多いなぁ、と思う。

たいしたことじゃないようだけど、そういう会社はあとでだいたい仕事をはじめてから案の定、気持ちよくことが進まない。ひずみはすべての場所に現れる。だいたいにおいて意外と責任をとらない会社の場合が多い。「個人として」でなく、みんなでひとつの「だんご」だからいくらでも責任を回しあえるのだ。

組織だけじゃなくて、家族とかでも、こどもがなにか言ったときに親が「おまえはだまってなさい」みたいに言って僕と話はじめるような家族はだいたいどこかで問題があったりするように思う。

ひとは基本的にはひとりひとりだ。それを忘れてしまっている組織は、どこかにそのひずみが出ているから、一緒に仕事をするこちらにもそのうちそのひずみがやってくることになる。

 似たような例で僕が大嫌いなのは、たとえば、僕がカウンターでラーメンを食べてるのに、ほぼ目の前で、店長が店員を頭ごなしに(ある時は、こっちに対する演技かな?と思うくらいに)怒ってるような店。それがこっちに対するサービスのつもりか?と思うこともある。
 飯を食ってる目の前で誰かを怒鳴ってる人がいることの方がよっぽどいやだよ、と思う。その部下がどんな失敗をしたにせよ。
 店長、あんたが一番問題だ、と思ったことがなんどもある。チェーン店系に多い気がする。

 あとは、店にはいったとたんに、みんなが一斉にこっち向いて「いらっしゃいませ!」と言うのだが、そこに「すぐ言わなきゃ!」という感じがにじみ出ている店。それも結局同じような人間関係のひずみを外部の人に味あわせているだけになってしまっていたりする。あれもいやだなぁ。

 最近気づいた別のことだが、ちょっと「いい会社」「いいお店」とされている(本人たちが勝手にそう思っている)ところに裏口からなにかの用で行った時に、意外と、挨拶をだれもしてこないときがあるなぁ、ということだ。
 つまり、人として、自分が誰かに会ったら挨拶をしてるのではなく、「会社にとって誰だかわかるちゃんとした人、もしくはお客さんだけには挨拶をしなくてはいけない」といういやいやの習慣がついている、ということだ。
 みんなして、「この人だれだろう?」って目で見られたりしたときによく思うのは、
「誰かが、挨拶して、誰だか聞けばいいじゃん、、」っていうことだ(笑)
 こちらで挨拶して「こうこうこういう用事できた○○ですー」と言いながら入ったりするけど、それでもなんの挨拶もかえってこなかったりする。人間として大丈夫だろうか?

 こっちにとっては、その会社が「いい」会社と言われてるか「一流」と言われてるかどうかなんてなんの関心もないことで、ただ単に、ここの人たちの空気が悪いな、とか、あぁ人としてゆがんじゃったんだな、と思うだけだ。
 いっしょに仕事したくないな。と思う。
 そしてそういう会社や店がはやっていったのをあまり見たことがない。まぁでもでかいところは続いちゃっりはするんだろうけど。
 でも悪い空気は悪い空気であって、いくら続いてもなんの意味もない。

 いつもとても不思議な気持ちになる。

 まわりのフリーランスの人たちの間では、だれかがだれかになにかを強要したり、制したり、あるいは、グループ以外の新しく入ってきた人を怪訝な顔でみたり、そんなことはほぼありえない。あったとしたらよっぽどのなにか変な特殊な事態だ。
 みんなが、どうしたんだろう?なにかあったのかな?この人は、、
 と、「その人」のことを心配するだけことになる。体調が悪いのかな?とか。

 しかしそれが普通になってしまってる組織というのがけっこういろんなところがあるのだな、と思うと、あらためて絶対に関わりたくないな、と思う。
 関わる人がひとりでも減るべきだ、と真剣に思う。
 そんなとこで働いていたら病気になるし、そんなところと仕事しても絶対に気持ちよくは仕事ができない。いくらお金になろうとも。
 やめた方がよい。